2024年9月7日
第30回研究大会プログラム
日時:2024 年9 月21 日(土)
会場:立命館大学 衣笠キャンパス 啓明館3 階
第一会場、シンポジウム:KM301 第二会場:KM302 控室:KM306
委員会室:KM303
個人発表
第一会場(KM301)
10:00~10:45 井ノ上薫(早稲田大学) 司会:酒井麻依子
「セザンヌの疑惑」における色と輪郭
10:50~11:35 橋爪恵子(東京大学) 司会:佐藤勇一
メルロ=ポンティと映画 –「映画と新しい心理学」再考–
11:40~12:25 柿沼美穂(東京工芸大学) 司会:佐藤勇一
創造的視覚と習慣的身体
第二会場(KM302)
10:00~10:45 鳥居千朗(京都大学) 司会:本郷均
40 年代の良き両義性?『ヒューマニズムとテロル』の実存的精神分析
10:50~11:35 海老澤礼人(学習院大学) 司会:本郷均
メルロ=ポンティにおける方向づけられた間主観性の問題
11:40~12:25 野々村伊純(東京大学) 司会:廣瀬浩司
知覚の歴史/歴史の知覚における制度化
12:25~14:00 昼食+事務局会議(KM303)
14:00~14:30 総会(KM301)
シンポジウム
14:30~17:00 シンポジウム「知覚と/におけるリアリティ」(KM301)
オーガナイザー:田村正資(株式会社baton)、國領佳樹(東京都立大学)
提題者:
飯嶋裕治(九州大学)
「概念の実在性について――マクダウェル−ドレイファス論争を手がかりに」
田村正資(株式会社baton)
「真理の手前で:知覚における世界のリアリティ」
難波優輝(newQ/立命館大学/慶應義塾大学)
「〈美少女〉で何が悪いのか?――身体図式の〈中で〉抵抗する」
趣旨:コロナ禍を大きな転機とする、より高度なテレコミュニケーション技術の普及、VR 技術やAR技術の発展など、私たちは生活のなかで、物理的にはそこにないものをありありと体験したり、そこにはいない人たちと生々しいやりとりをすることが当たり前になっています。そのような時代における私たちの実存的な在り方を理解したり、他者との倫理的な関わり方を考えるときのひとつの論点は、これらの状況で私たちが経験する「リアリティ」だと言えるでしょう。在るということ、居るということを、私たちは生身で触れられる範囲を超えて経験することができます。しかしながら、いずれにせよこのような経験は私たちの知覚においてもたらされていることに変わりはありません。そことの意味を、「リアリティ」の意味を、あらためてメルロ゠ポンティとともに考え直してみるこ と。それがこのシンポジウムで試みたいことです。